日本をどん底から打開!エネルギー文明の転換と8人の志士
著者 田村八洲夫 藤本栄之助
編集 坂本真理
発行 延岡バックステージ
2024年7月 刊
新書判・176頁・並本・カバー装
ISBN978-4-9913028-1-7 C0233
紙版(定価)本体800円+税
電子版(定価)800円(税込)
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著者
田村八洲夫(タムラ・ヤスオ)
エネルギー文明研究家。1943年生まれ。大阪府堺市出身。京都大学大学院地球物理学専攻を終了後、1973年に石油資源開発会社に就職し、石油探鉱の調査・技術開発、地熱開発の代表業務等に従事。同社の取締役、顧問を経て2009年に退職。その間に早稲田大学10年、東京大学2年、非常勤講師を勤める。著書として、探鉱関係の技術書3点、退職後にエネルギー文明論の著作として共著「石油文明が終る」(平凡社)、自著「石油文明はなぜ終わるか」(東洋出版)、「21世紀文明の岐路とエネルギー選択」(金融ブックス)、「シェアリングエコノミー」(幻冬舎ルネッサンス新書)、「脱コロナとSDGsの未来学」(22世紀アート)がある。
藤本栄之助(フジモト・エイノスケ)
(株)藤井藤井基礎設計事務所 顧問、ウォールデン環境研究所勤務。1936年生まれ。熊本県菊池市(旧名隈府町)出身。60年、京都大学理学部化学科(有機化学専攻)卒業、同年、旭化成(株)に入社。石油化学から半導体事業など最先端の事業に従事。1991年、旭有機材工業入社。取締役工場長、監査役を歴任。2004年に退社。藤井基礎設計事務所顧問に就任し、島根県の宍道湖の環境浄化に島根大学と共同研究。隠岐の島にて「脱炭素」活動のため、木材の物流システム、「洋上風力発電を利用した水素製造法」を確立し、広める運動に従事している。環境および新エネルギー創生に関する論文8件を発表(化学技術振興機構)、特許出願も多数。
もくじ
推薦の言葉
はじめに
第一章 石油文明と資本主義の構造転換
1 石油文明の終焉
2 資本主義の終焉と新自由主義の台頭
3 現世人類の想像力が突然変異する
4 構造転換
5 文明転換とSDGsの連携
第二章 日本のどん底の実態と経済再生プランAかBの選択
1 どん底日本の実態
2 日本経済の再生プラン
3 日本は経済計画プランBによる実行が早道
第三章 8人の志士たち
1 兪 炳匡
2 岸本聡子
3 新井和宏
4 谷藤俊幸
5 藤本栄之助
6 矢口宗平
7 小山田大和
8 永野時彦
おわりに
参考・引用文献
「脱炭素」活動へ進むための合理的な方向性の確認
はじめに
1.概要
(1) 日本の資源の活用法
豊かな森林資源/世界第6位の日本の海岸線の長さ
(2) 水素サプライチェーンの開発
合理的な水素製造法について/合理的な水素の輸送方法について
(3) 水素をもっとも低価格で製造する方法―特記事項
副生成物としての水素
(4) 2030年~2050年までのタイムスケジュール
2.森林資源バイオマス事業開発
(1) 森林資源の搬送方法
(2) 未利用資源リグニンを化学原料へ
リグニンを廃棄してきた負の歴史/リグノフェノール/① LP製造方法/② LP商品開発/(②―1)CNFとの相溶性を利用した商品開発/(②―2)LP接着剤開発/(②―3)フォトレジスト強化材としてのLP機能の探索 フォトレジスト商品化へ向けての問題点の解決
3.理想的な水素サプライチェーン
(1) 水素製造コストダウン方法「連続式揚水発電」
(2) 水素の輸送方法
水素をムダにするメタネーション法/NOxが発生するアンモニア法/三つ目の代案
(3) 省エネに反する自動車のEV化
4.水素をもっとも低価格で製造する方法
(1) 副生成物としての水素製造法
5.これからのタイムスケジュール
参考・引用文献